『このミステリーがすごい！』大賞

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第11回『このミステリーがすごい！』大賞優秀賞受賞作品、
『秘密結社にご注意を』（新藤卓広）が好評発売中です！

先の読めない展開が評価された本作。
個性際立ったキャラクターやそれぞれのエピソードなど、
みなさんのおすすめポイントを教えていただきたいほど、いろいろな魅力のある作品です。

新藤さんに、作品の想いを語っていただきました。

（『このミス』編集部）
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初めまして。新藤卓広です。

２月12日に『秘密結社にご注意を』という作品でデビューさせていただきました。

この作品は、今から２年ほど前に書き始めたお話なのですが、当初は次の４つのことしか決めていませんでした。（ネタ帳より）

「謎の会社を出す」
「いくつかの話がひとつになる感じ」
「くだらないことをいっぱい書く」
「やりたいようにやりきる」

何とも雑なスタートですね。
それでも、登場するキャラクターが決まった途端、あとは彼らが勝手に動いて物語を進めてくれました。動きすぎて、私の力ではまとめられなかった話がいくつかあったほどです。

読んでいただいた方に、「ラストに出てくるのが、なぜあの人なのですか」と聞かれることがあります。ラストに出てくる人物が、物語を通してそれほど目立った存在ではなかったので、不思議に思われるのだと思います。
実を言うと、彼には、全体を通してもっと重要な役割を担ってもらう予定だったのです。しかし、あまりにも好き勝手に動くため、泣く泣く降格させざるを得なかった、という悲しい裏事情がありました。
せめてもの罪滅ぼしにと、思い切ってラストに抜擢したのですが、予想以上の働きを見せてくれたため、個人的には最も気に入ったシーンになっています。

未読の方は、ぜひそのあたりの裏事情も気にしながら読んでみてください。
そして、次回作以降も気にかけていただけると嬉しいです。
ぜひ今後ともよろしくお願いします。

新藤卓広




●著者プロフィール
しんどう・たかひろ。1988年、宮崎県生まれ。
『秘密結社にご注意を』にて第11回『このミステリーがすごい！』大賞優秀賞を受賞し、
2013年にデビュー。
予想もつかない展開が評価された『秘密結社にご注意を』発売中。

※『このミステリーがすごい！』大賞HP