2013年07月09日
現役医師が医療業界の闇を暴く! by桂修司
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こんにちは。
7月の『このミステリーがすごい!』大賞シリーズからの新刊は、
7月4日店頭、桂修司さんの新刊『ドクター・ステルベンの病室』(宝島社文庫)です!
とある大学病院で働く、血液内科医が主人公。
モンスターペイシェントを描いた、新しい医療ミステリーになりました。
著者の桂さんは現役の医師なので、リアリティもばつぐん!
桂さんに、作品にかけた想いを語っていただきました。
ちなみに、タイトルの「ステルベン」とは、ドイツ語で「死」を意味します。
(『このミス』編集部)
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医師と小説家で二足の草鞋、桂修司です。
このたび『ドクター・ステルベンの病室』が発売となりました。
文庫なのでコンパクトにまとまっております。
作品紹介なのですが、私は現役のお医者さんなので、まずは健康談話から^^
『亭主殺すにゃ刃物はいらぬ。塩と油があればいい』という言い回しを知ってますか?
見えないうちに進行する生活習慣病の怖さと、長年連れ添う妻の恨み辛みがミックスされていて、何ともいえない気分になりますね。
怖い怖い(汗)
さて、ここからが本題。
医師が人を殺そうと思えば、どうすればいいと思いますか?
薬物を使って? 手術ミスを装って?
いやいや、もっと安全な方法があります。いったいなんでしょうか?
『ドクター・ステルベンの病室』の舞台は無菌病棟。
白血病に骨髄移植をしています。作者の職場と同じだったりします。
主人公の医師が、ある方法を使ってモンスター患者を排除します。
医師にしかできないことです。しかし、いつでも、どこでも、何度でもできます。
医療崩壊の現場から、病院に潜む闇をお届けします。
楽しんでいただければ、これに勝る喜びはありません。
桂修司
●著者プロフィール
かつら・しゅうじ。1975年生まれ。内科医、医学博士。
第6回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞、
『呪眼連鎖』(文庫:『パンデミック・アイ 呪眼連鎖』)にて2008年デビュー。
最新刊『ドクター・ステルベンの病室』発売中。
※『このミステリーがすごい!』大賞